アジのなかま


最初にまとめていうと・・・

アジと名のつく魚は主にケンジントンマーケットで手に入ります。日本でとれるマアジと区別のつかないニシマアジが何といってもお勧めですが、これはいつも手に入るとは限りません。常連としては、クロカイワリ、ムナグロアジといった魚が売られていますが、日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。ムロアジ属の魚も見かけたことがありますが、買わなかったので種までは分かりません。



ニシマアジ

英名:Atlantic horse makerel
ケンジントン名:Jack scad、Scad など、不一定
学名:Trachurus trachurus

AJI
2000年5月、ケンジントンマーケットで購入

アジ属の魚で手に入るのはこのニシマアジだけでしょう。マアジとは味も形もほとんど区別がつきませんし、同種である可能性もあるのではないかと疑いたくなります。マアジと同じように背中が青黒い遠洋性のもの(日本でいうクロアジ)と、色の薄い近海性のもの(キアジ)がいるようです。写真は色の薄い個体ですが、普段売られているのはもっと色の濃いものです。

ケンジントンで売られているものは重さによって大体一匹1ドルから2ドルといったところです。

他の魚と区別するには次の特徴を頼りにするといいでしょう。

1.ぜいごの幅が後ろから前までほぼ一定。
2.口の尖った先端が体の中央より上にある。
3. 胸鰭が長く、体の中ほど(ぜいごがカーブするあたり)まで達する。
4.2次側線(背中にある左右一対の細い溝)が尻尾の先まで達する。



クロカイワリ

英名:Blue runner
ケンジントン名:Special jack など
学名:Caranx crysus

Blue Runner
2000年10月、ケンジントンマーケットで購入

とある魚料理の本においしいと書いてありましたので、見なれない魚ではありますが、思い切って試してみました。まとめて買ったので単価は分かりませんが、1ポンド弱の新鮮な個体が2、3ドルだったようです。アジのように三枚に下ろして塩を振り、30分ほどおいてから焼きました。アジにそっくりの風味ですが、心持ち脂っこい感じでした。照焼きにしてもよかったかもしれません。

Shioyaki
クロカイワリの塩焼き


ムナグロアジ

英名:Crevalle jack
ケンジントン名:Special jack など
学名:Caranx hippos

どんな味がするのか不明ですが、ケンジントンではほぼいつも売っていますし、一度セントローレンスでも売っていたことさえあるので、それなりの需要があるのでしょう。そのうち試してみてからレポートします。